2022年3月30日水曜日

ブログ開設にあたって

 

外科医として20年以上を経過し、勤務医として働ける期間はもうそれほど長くはない(昔はいつまでも外科医でいると思っていた)と感じるようになり、これからの残りの職業人としてできることはなんだろう、とふと考えました。

若手外科医を育成することはもちろん、病院内での管理職的なポジションでのマネジメントは求められているとは思いますが、臨床の現場で実際に働いている人間が、どんなことを感じ、どのように患者さんとコミュニケーションをとり、多くの人間が働く病院という組織でもがいているかを飾らない言葉で世間に発してみようと思い立ちました。

 

病院に勤務している医療関係者やこれから病院受診をされる患者様、ただただ興味本位の方まで、「医者って(外科医って)こんなこと考えてるんだ」「消化器外科の仕事ってこんな感じか~」「病院と普通の会社はちがうなあ(同じだなあ)」なんて思っていただけるような内容にしていければと考えています。

医師のキャリア形成

  医師は医学部を卒業して国家試験に合格し、臨床研修医になった瞬間から医師としてのキャリア形成が始まります。ここでいうキャリアとは臨床として経験を積んでいくことを指し、研究・学位取得などのアカデミックキャリアのことではありません。 まず医師になって 5 年間は通常研修医・専攻...