手術という侵襲を伴う治療を行う以上、患者の術前術後管理は厳密にやらないと大きく結果に影響するし、患者さんやご家族からの信頼を得るためには多くの準備と配慮を要します。さらに多くのスタッフをまとめ、情報を共有し方針を立てていくためのエネルギーも不可欠。それ故に大変でもあるのですが、それがあることで同時にやりがいも得られ、いままで続けてこられたのも確かだと思います。
もはや「王様」然とした外科医が診療を一人で回していくことは現代の医療では不可能であり、外科医はオーケストラでいえば指揮者であり、時にはソロアーティストであり、舞台監督もやりつつ公演のプロデューサーもこなすマルチプレーヤーでなければいけないのかもしれません。
当然人間性も問われることは必定、ですよね。