2022年4月2日土曜日

病院で働くということ

病院で働くということは、医師であればその組織の一員として職業の特性を生かして診療報酬を生み出す診療を行うことです。そして多くのスタッフとともに組織のなかで患者様の診療を行うという同じ目的を持って働くということになります。

多職種が働く病院という組織は業務集約型の事業形態ですが、売上の大半を医師が生み出しているという現実は医師が他のすべての職種の上に立っているという医師側の勝手な誤解を生みがちです。もちろん医師が各セクションのユニットリーダー的な立場であることは事実。でもすべて自分の思い通りにしなければ気に入らない、うまくかない場合は他人に責任をなすりつけるといった輩がいる残念な現実も。そうはなりたくないとずっと思っていました。

一緒に働くスタッフとともに同じ視線で診療を続けていくことが、結果的には患者様のメリットにつながっていくことだと信じていますし、それができるように努力しています。願わくは、売上だけで周りのスタッフのことを考えない医師よりも、きちんと組織の中で評価されている人間が経営陣からも正当な評価を受けられる病院で働きたいものです。


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