2022年4月16日土曜日

当直業務


 医者になってかれこれ20年以上、へき地の無床診療所に派遣されていた2年間を除き、月2回以上の当直業務がずっとありました。30歳代前半までは多いときで月89回、いまでも月34回は当直Dutyあり。

医療者以外の方には「病院に泊まって大変ですね。」「眠れないんですか?」とよく言われますが、もはやルーチンワーク化していて大変かどうかは自分ではよく分かりません。確かにほとんど眠れない日もあるし、45時間まとめて眠れても自宅での睡眠とは違って眠りは浅いから、翌日は確かにしんどい。それも歳をとって当直明けのリカバリーにも時間がかかっているのも事実です。

でも今では駆け出しの頃にあった「こんな患者が来たらどうしよう」とか、「どのタイミングで上司に電話しよう」といった緊張感もなく、自分の診療の力量と施設のキャパシティー(ベッド状況と施設の診療内容の両方を指す)に応じた対応をすれば良い、と割り切っているし、今の職場での当直業務にもなれてきたので以前ほどの疲労感はないのかもしれません。

まあこれからいつまで続けられるか分からないけど、今すぐやめたいと思っているわけではないのも事実かも。

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