2022年5月18日水曜日

病院に最初に会話する事務スタッフとのやりとりで大切なことを教えます

 

もしみなさんが病院やクリニックを初めて訪問した場合、その医療機関で最初に会う人は医師でも看護師でもなく、受付などの事務スタッフになると思います。保険証の確認から問診表の記載方法説明など、誰でも経験があるのではないでしょうか。

事務スタッフも医療従事者ですので、相応のトレーニングを受け、患者さんの状態を把握し、医師・看護師に情報を伝達する大事な役目を担っています。

でも最初に会う事務スタッフにどのように対応してもらうかで、大きくその医療機関の印象は変わってきますよね。

受診する側の気持ちとしては、最初に会った人に全部お話しすれば医師まで情報が通じてあとは適切に処理してくれると思いがちですが、なかなかそうはなりません。ですから、はじめから全部伝えたいことをぶつけるのではなく、要点を絞って、「どういう症状が、いつから、どのように出現しているか、何が今心配なのか」を整理して伝えることをおすすめします。

事務スタッフはいろいろお話を伺いますが、治療方針や医師がどのような判断を下す可能性があるかを事前に説明することはできませんし、してはいけないと指導されています。

つまり最初に医療機関で対応してくれる事務スタッフには、要点を簡潔に伝え、最終的に医師が診断や治療方針の判断を下す際に必要な細かい情報は診察時に分かるようにお話しする方が良いと思います。

そうじゃないと「さっき受付の人に言ったのに、また同じ話をしなくちゃいけないの?」ということになってしまいますので。

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